職種を見る 臨床検査技師

業務内容

国立病院機構は全国に140病院のネットワークを持ち、セーフティネット医療や臨床研究、教育研修といった幅広い活動を行っております。
中国四国グループは、中国‧四国地⽅9県に22病院あり、最先端から地域に密着した診療まで多様な医療を提供しています。
その中で臨床検査技師は、医師の診断や治療に必要な検査データを24時間体制で提供しています。
正確なデータを担保するための精度管理、技術⼒の向上のための学会参加や論文発表、さらには独⾃の研修会に参加するなどし、日々スキルアップに取り組んでいます。

キャリアアップ制度

経験年数やキャリアレベル等に応じて、主任臨床検査技師、副臨床検査技師⻑、臨床検査技師⻑へと昇任する制度があり、昇任に伴い病院を異動して、さらに幅広く経験を積むことができます。
その他にも、特定の資格取得のための国⽴病院機構独⾃の研修会制度があります。

※画像は左右にスクロールできます。

臨床検査技師のキャリアパスを表した図です。ステップ1 臨床検査技師(1年から)基礎を学ぶ 実務や研修を通してスキルアップ。ステップ2 主任臨床検査技師(7年から)中核を担うリーダー 幅広い知識や経験を備え部下を育成。ステップ3 副臨床検査技師長(15年から)チーム医療の要 チームを統率しより良い病院運営に貢献。ステップ4 臨床検査技師長(20年から30年)職場長として登用 職場長として病院経営に関与。

研修制度

主な研修

階層別研修

新採用者研修

日常業務および日当直業務における注意点の伝達を目的とした研修です。同期との交流も目的としています。

マネジメント研修

若手教育やハラスメント対策など検査室運営に必要な知識・情報を得るための、管理職に向けた研修です。

専門研修

臨床検査技師実習技能研修Ⅰ

中国四国グループ管内のスペシャリストが要請された病院の検査室に出向いて直接指導を行う研修です。

臨床検査技師実習技能研修Ⅰの写真
臨床検査技師実習技能研修Ⅱ

中国四国グループ管内の他施設に出向き他施設の運用、自施設では経験することが難しい業務を学ぶための研修です。

臨床検査技師実習技能研修Ⅱの写真
院内感染対策研修

病院業務において重要な感染対策について最新情報を学ぶための研修会を実施しています。

院内感染対策研修の写真

資格取得支援

多数の専門的な研修で資格取得を支援します。

※表は左右にスクロールできます。

資格名 サポート体制
細胞検査士
認定病理検査技師
臨床検査技師実習技能研修Ⅲ
(細胞診)
日常業務および日当直業務における
注意点の伝達を目的とした研修です。
同期との交流も目的としています。
超音波検査士
認定心電検査技師
臨床検査技師実習技能研修Ⅲ
(超音波)
生理検査業務における
知識と技術の習得を目的とした研修です。
臨床化学・免疫化学
精度保証管理検査技師
認定一般検査技師
認定血液検査技師 など
臨床検査技師実習技能研修Ⅲ
(検体検査)
検体検査における
知識と技術の習得を目的とした研修です。
認定輸血検査技師 臨床検査技師実習技能研修
(輸血)
輸血検査における
知識と技術の取得を目的とした研修です。
認定臨床微生物検査技師 臨床検査技師実習技能研修
(微生物)
微生物検査における
知識と技術の習得を目的とした研修です。

先輩メッセージ

岡山医療センター 臨床検査技師 大石さん
2021年度入職

普段行っている病理検査業務では検体採取から標本作製に至るまで細心の注意を払っています。患者さんの病気の診断や治療方針の決定に貢献できたときに、やりがいを感じます。
国立病院機構は各地域のグループで構成されており、グループが主催する勉強会や認定資格の取得のための研修会などもあることが魅力です。私も入職2年目に学会発表に挑戦するなど、国立病院機構には若手でも様々な経験を積むことができる環境が整っています。
今後も各病変についてより専門的な知識をつけ、経験を積んでいきたいです。また、患者さんの立場で物事を考え、思いやりのある行動がとれる臨床検査技師を目指していきたいです。
大石さんの写真

東広島医療センター 臨床検査技師 山根さん
2016年度入職

国立病院機構の魅力は、グループ内の病院間で横の繋がりがあり、他施設と情報を共有できることと、研修が充実していることだと思います。微生物検査担当へ部署異動した際には、中国四国グループ内で開催された微生物部門の技能研修に参加し、研修の内容が初心者コースと経験者コースに分かれているため、無理なくスキルアップにつなげることができました。
臨床検査技師が出す検査結果は、治療や診断を決定する要素の一つになるため、責任を持って正しい結果を報告することが求められます。そのため、自分が報告した結果が患者さんの治療や診断に関わっていると実感できた時にやりがいを感じます。
山根さんの写真